入り口を入ってすぐに、大きな池と小高い丘、その上に建つ古い塔が目に飛び込んできました。 池には古びた木製の舟が1艘浮かんでいて、スズメ達が休憩しています。 そんな池の脇を着物姿の数名が歩いています。何か催し物があったようです。 横浜の繁華街からほんの十数分、いきなり時代劇の里山にでも来たような感じがしました。 時間が急にゆっくりになるような、そんな感じがしました。 写真の大きな古民家、どこかから移築されてきたそうです。 家の中には自由に出入りすることができて、かやぶきの2階部分にも登る事ができます。 室内には古い家具や道具がためらいも無く置かれていて、こんなに自由に見学していいの? と思う程でした。だから「触らないで下さい、入らないで下さい、」といった資料館の様な印象は 全く無く、つい最近まで人が住んでいたかのような印象を受けるのでした。 「家がまだ生きている」そんな風に感じられた事はとても新鮮でした。 (感想を言葉にするのって難しい・・ようは、よかった!ということです) 園内を散策していると次から次へ違った景色が現れ、飽きることがありませんでした。 茶屋で一服するのよし、古民家を見学するのもよし、植物を観察したり、何も考えずに散歩する もよし、池を眺めるのもよし・・・いい感じなんです。 足元の水仙は、春の訪れを期待させてくれます。 梅の季節、桜の季節、新緑の頃、それぞれの季節で全く違う雰囲気になりそうな場所です。 その高台からはこんな景色が見えました。 向こう側、沢山のマンションやビルが建っています。 三渓園の敷地を取り囲むように住宅が建ち並んでいるのです。 人工的に造られたこの庭が、皮肉にも緑を守っているようでした。 もしもこの敷地がなかったなら、間違いなくここは住宅地になっていた事と思います。 以前テレビで見た千葉の航空写真がよぎりました。 それはゴルフ場を囲むように、住宅が押し迫っている写真でした。
by kakobulog72
| 2008-02-15 23:34
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